ハーバード白熱教室

アメリカ・ハーバード大学で「政治哲学」を教えるサンデル教授。

ハーバードで一番の人気講義との事。
そのサンデル教授の講義をBSで何回かにわたり放送したものが「ハーバード白熱教室
好きで夜の放送を観ていた。
今夏来日講演があるといっていたのでそのためか今、夏休み特別放送としてまとめて放送している。再度観ても(講義を聴いても)面白い。
人種・ネイティブ・男女・宗教等々での差別や色々な場面を提案し、憲法や哲学者ジョン・ロックの独立宣言を教材としてあらゆる場合の”正義”とは何ぞや?と論議する「JUSTICE(正義)」の講義。

人気教授だけに日本にもあるようなマンモス講義。でも講堂いっぱいに詰め掛ける生徒たちは皆皆真剣だ。
一方的ではない講義は生徒を活気付け、沢山の意見が出る。
どんな意見が出ようとも否定はしない。「今の意見に対する反対意見は?」と語りかける。
聞いていて良くわからない意見も、教授が「つまり○○○○とはこれこれと言うことだね?」とわかりやすい言葉に言い換えてくれる。

アメリカ人のものの考え方が良くわかる。とはいえ若い人であっても色々で、立場や生まれ育ち、環境によって相当違う。
殊にアメリカのように、人種や肌色、入植者と元からの者、宗教の違う者等のいる国は意見を一つに纏める事は困難だと思う。
ほぼ単一な日本のほうが今の世界の中では特別なのかもしれないとつくづく思う。

アメリカの正義の在り方を聞きつつ、私は「では日本での正義は?こんな場合日本での自由は?」と考えてしまう。
今、日本の憲法について色々言われているけれど、こんな風に正義を考え、とらえる人たちの国アメリカが、人間の理想として作ったと言われる日本の憲法
やはり世界に誇れる憲法なのだと改めて思う。

それにしてもサンデル教授は素敵な紳士!(あ、最後それ?)笑